戦前の行政や民間の近代建築物の中に設けられたカトラ社のメーリングシステム。
現在、残っているものは数少なく、有名なところでは国会議事堂の衆議院と明治生命館がある。
メールシュートとも言い、上層階の差入口から封筒や手紙を入れると1階の集荷函に落下して集まるシンプルな作り。ただ、大きな封筒を二つ折りにしたりすると落下途中で引っかかってしまうこともあったそう。
国の重要文化財に指定されている明治生命館だが、一般開放している曜日には上層階の差入口を見学できるが、あいにく日が合わず1階の郵便函しか見ることができなかった。
ダメ元で上がってみたがやはり警備も厳重でダメだった。
エレベーターも当時の雰囲気を残した高貴な作り。
カトラ社は世界シェアだったようで、アメリカやヨーロッパでも同様のものが現役で使われている。
これが入手した郵便差入口。まさかこんなものが流通しているとは...
なかなか重厚な作りで重量は1.6kgもある。
現役の差入口をこの目で拝みたいところだが、明治生命館もコロナの影響で見学を受け付けていないかも…
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