他のディスプレイに夢中になっていて、すっかり放置されていた津田式の手押し井戸ポンプ。
ひょっこり、知人が解体現場で車種不明のフィン付きブレーキドラムを見つけてくれ、「土台にどぉ?」と連絡してくれる。
見に行くと、最初は径が小さくバランス的にイマイチかと思ったが、よくよく見ると鉄の厚みと色合い、質感とも絶妙にマッチしている。
早速、その場で穴開け作業に取り掛かかり、あっという間に完成!。
そのブレーキドラムの刻印「65」は1965年式だろうか...
以前見つけてくれていたハンドル棒もセット。
ちょっと長いかな...
重量級が足元に並んで鎮座。
2021年1月31日日曜日
物欲その149-2(手押しポンプ)
2021年1月3日日曜日
物欲その153(カトラメーリングシステム)
戦前の行政や民間の近代建築物の中に設けられたカトラ社のメーリングシステム。
現在、残っているものは数少なく、有名なところでは国会議事堂の衆議院と明治生命館がある。
メールシュートとも言い、上層階の差入口から封筒や手紙を入れると1階の集荷函に落下して集まるシンプルな作り。ただ、大きな封筒を二つ折りにしたりすると落下途中で引っかかってしまうこともあったそう。
国の重要文化財に指定されている明治生命館だが、一般開放している曜日には上層階の差入口を見学できるが、あいにく日が合わず1階の郵便函しか見ることができなかった。
ダメ元で上がってみたがやはり警備も厳重でダメだった。
エレベーターも当時の雰囲気を残した高貴な作り。
カトラ社は世界シェアだったようで、アメリカやヨーロッパでも同様のものが現役で使われている。
これが入手した郵便差入口。まさかこんなものが流通しているとは...
なかなか重厚な作りで重量は1.6kgもある。
現役の差入口をこの目で拝みたいところだが、明治生命館もコロナの影響で見学を受け付けていないかも…
2021年1月1日金曜日
物欲その152(ホーロー看板その17)
自転車やモーター系でよくみられる定番3色が「黄」「青」「橙(赤)」。
これに「白」が加わるとさらに豪華さが増す。
一番お気に入りのサンライス号看板。
戦前でも隣の宮田自転車よりは古いのか、それとも二流の琺瑯看板製作所だったのか、輪郭やら色の重ね方が雑。
所々、ガラスの釉薬を引く前に筆で補修してあるところも味があっていい。
色の順番は、白→黄→青→橙で、この段差が何ともいえない。
サンライス号は別バージョンも存在する。
昭和6年のミヤタグラフには「ギヤエム号(金色スペシアル)」「ギヤエム号(銀色スタンダード)」「アサヒ号」「パーソン号」、レーサー用の「ミスター号」が紹介されているが、この「サンライス号」は載っていない。
ちなみに表紙は乗り手のギヤエムマークが逆の手になっている。
オークションに出ていたのぼりは看板と同じ側の手。
こちらも忠実に再現して同じ。
そう。
付け加えておきたいのが、この宮田自転車の創業は戦前も戦前の明治23年で昨年、何と創業130年を迎えていた。
一方、ジーエスは3色でロゴが入っただけのシンプルなもの。
当時はこんな感じで使われていた。
ここまでくるとむしろ看板の意味があまりない...