2019年5月18日土曜日

物欲その119(千代田火のし)

火のし最大手「千代田」。
旧家から出てきたものを仕入れる。
木箱の焼印といい紐といい時代を感じさせる。

銘板は発明者の津川氏銘と、販売元の阿部彦四郎商店が刻印されている。

明治44年の広告に同じ型式の火のしが紹介されているので、少なくとも108年の時を経ている。
重量は1.8kgちょっとあるため二号形ということがわかる。

昭和12年当時の資料を見ると仕様はほとんど変更されていない感じ。

木製の蓋に金具が取り付けてあり、蓋を裏返して火のしを置くようになっている。

時代が新しくなると銘板が鋳物になるが、これは時代が古く陽刻のアルミプレートを釘でとめている。

空気調整箇所のデザインは質素。

保管状態がよく鮮やかな紅色が残っているのが嬉しい。

以前紹介した小町と比較してみる。

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