ヨシムラからスターターカバーとパルサーカバーが再販されたが、初期生産分は完売し現在予約注文で9月に入ってからの販売になるほどの人気ぶり。
一時期、高年式の油冷モデルで限定セットが出ていたが、オークションでは8万円や10万円という値段が付いていた。
しかし、初期のヨシムラの刻印にこだわりがあるのでこの再販ものはどうしても受け付けない。
初期のマグに超したことはないが、ほぼ再販価格近くで入手していたアルミの初期タイプの中古をオイル・オイルエレメントの交換時期が来たので取り付けることに。
あらかじめ、ガスケットとワッシャ、一部ステンで代用していたボルトも色を統一するため2本、さらにケース側のピンの錆びも考えピンも発注済み。
スターターギアのピンが抜け落ちないようカバーをはずし、エンジン側にこびりついたガスケットを綺麗に擦り取る。
ケース側のピンは特に錆びてもなかったため新しいガスケットを付けヨシムラのカバーを取り付ける。
しかし、1本だけネジが入らなかったのでよく見ると、一箇所だけ純正より短いボルトが使用されている。
色を揃えようと思っていたがここだけ色違いに。
オイルを注ぎ、いざエンジン始動。
しかし、セルは回るがかからない。
ケース側のピンとスターターギアのピンの2ヶ所をカバーに合わせるだけで特に何もしていないのに何故?
そこで行きつけのバイク屋に聞いてみると、「カバーのボルトをオイルが漏れない程度に全部均等に緩めてみてかかればギアのピンを押し込み過ぎている」とのこと。
何と緩めてみると一瞬異音がしたが始動した。なるほど、ヨシムラのカバーから外したガスケットの厚みが純正のガスケットの厚みの倍あるではないか。どうやら、これが原因。
面倒だったがあまりオイルが出てこないように極力バイクを立てた状態にしてスターターカバーを外す。
さきほど取り付けた新品ガスケットをパーツクリーナーで洗浄し、ヨシムラのガスケットに液体ガスケットで接着し二重にする。
再度取り付けし、出てきたオイルをエンジン内へ戻して再始動すると見事、正常に始動。
バイク屋さん曰くよくある話で、ガスケットの発注を渋り、液体ガスケットで済ませたりした場合、セルが回らないとかセルが重いといって問い合わせてくることがよくあるそうな。スターターギアのピン位置はコンマ2mmや3mmでも始動に影響するとのこと。また、1つ勉強になった。
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