2021年7月3日土曜日

物欲その161(キドマトロン)

これは比較的新しい電飾看板。


1972年に日立が発売した110度広角ブラックマトリックスカラーブラウン管(キドマトロン110度)テレビの店舗用看板。
なんでも、従来の110度ブラウン管は明るい場所ではコントラストがハッキリしなかったようだが、「キドマトロン」はけい光体ドットの間に黒鉛をしきつめた新しい方式のため、くっきりとした鮮やかな画面を楽しむことができるそうな(日立ニュース VOL.54 No.9)。
https://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1972/09/1972_09_00_news.pdf

当時の雑誌広告。


点灯すると何だかくっきりとした鮮やかな画面が楽しめそうな雰囲気が感じられる。


こちらはガレージ上方を飛行している「キドカラー号」。


1968年に赤色が鮮明なブラウン管を採用したテレビを「キドカラー」という名称で販売開始。
これはその「キドカラー」をPRするために海外の飛行船をチャーターし、7か月間日本の上空を飛びまわっていた飛行船を、バンダイが電池でロープづたいに動く模型として販売していたもの。